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メッセージ

作り手と作り手の架け橋になりたい。

靴業界に携わって16年目の2021年、起業しました。
「何の仕事をしているんですか」と聞かれることがあります。
私は冗談まじりに「底辺の仕事」と答えるんですが、いたってまじめな話です。
靴(足元)は、人間の身体で一番下、地べたに近い。
靴には、足の機能をサポートするという役割がありますし、
重要なファッションアイテムでもあります。
そして、「第二の心臓」と言われるくらい、健康面でも重要な足を守る役割もあります。

私の仕事は、靴の資材を仕入れて、それを必要とする会社に販売することです。
起業する前、勤めていた会社では、「靴の資材を売る立場」と「出来上がった靴を売る立場」
どちらも経験することができました。
それによって、私は「靴を生み出すまでの過程に関わりたい」という思いを強くしました。
靴を生み出すまでには、さまざまな工程がありますが、
そのなかにこそ自分の役割があるのではないかと思ったのです。
それは、良い商材や目新しい商材、そういったパーツならではの商品の魅力を、
地の利を生かしながら世の中に広め、製品を作り・考える人たちの役に立つこと。
単に求められる資材を提供するだけでなく、
「いい靴を作るにはどうすればいいか」と多角的に検討し、提案すること。
そして何より、作り手と売り手の間に、商品の売買だけではなく、
人間と人間の信頼関係をつくることがもっとも重要と思っています。

私が働いている神戸市長田区は、ケミカルシューズの始まりの地とされています。
物資不足にあえぐ終戦直後からずっと、日本の靴産業を支えてきました。
しかし、平成7年に発生した阪神・淡路大震災を機に、靴の生産は海外へ移っていきました。
とはいえ、今でも神戸市長田区には、多くの優れた靴製造メーカーが存在します。
私の夢は、私を育ててくれた長田区を、そして日本をもう一度靴産業のメッカにすることです。
そのために、いい商材の橋渡し役に徹したい。
それが、兼光の存在価値であると考えています。

兼光

代表

兼光 秀翁 KANEMITSU Hideo

  • to be a bridge.
  • 造り手と作り手の架け橋になりたいという、
    兼光の願いを表したキャッチフレーズです。